【3分でわかる】中小企業がすべき管理者研修とは?【HR講座】

【3分でわかる】中小企業がすべき管理者研修とは?【HR講座】

役職者や管理職に対して物足りなさを感じていませんか?
中でも部下に厳しく指導できない管理職、自分の仕事と部署の管理業務でバランスが取れない管理職がいるようです。こういった管理職が増えているからこそ、新人研修よりも管理職研修が重要になってきます。

本日のコラムテーマは『中小企業の管理職研修』についてです。
たった3分で学べるお役立ち情報満載となっておりますので是非ご覧ください。

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1、管理職研修が必要な理由

管理職は企業活動の中核を担っています。
その育成の成否は、業務向上や目標達成に大きく影響を与えます。
また、経営環境は常に大きく変化しています。
企業が環境変化に適応し成長し続けるためには、毎年行う新人研修よりも持続的な管理職の育成が必要不可欠です。

2、中小企業の管理職が置かれている状況(課題)

(1)管理職は業務を抱えすぎている

大企業とは違って中小企業の場合、純然たる管理職ということは、ほとんどありません。
自らも実務を多く抱えたプレイングマネージャーという場合がほとんどです。
「自分も仕事を抱えているので、部下の指導・育成に時間がかけられない」と悩みを抱える管理職が少なくありません。

(2)社長との距離が近い

中小企業の特徴は、「社長がすぐそこに存在している」ということです。
社長と日々会話する事ができますし、社長から直接仕事の指示や指導が入ってきます。
社長は真剣勝負で経営に取り組んでいます。
その真撃な気持ちを理解しなければ、日々接しながら業務遂行にあたる中小企業の管理職は務まりません。

(3)マネジメントの仕組みが整っていない

大企業であれば、一人ひとりのやることが明確に規定されているし、メンバーもそのことを理解しています。
また、そのことを確認する仕組み(オペレーション)も整っています。
しかし、中小企業の場合は、組織がしっかりしていませんし、運営上のルールも明確になっていません。
そして多くの場合、そういったことを社員一人ひとりがあまり理解をしていません。

3、中小企業の管理職研修のポイント

(1)「管理の原則」を身につける

クラウド化の進展により、組織としての情報共有が容易になりました。
個々人のスケジュールもリアルタイムに共有することができます。
携帯電話やメールもあり、いつでも連絡をとり合うこともできます。
昨今、管理職としてはメンバーを管理しやすい環境が整いました。
そのためか、どうしても多くを管理しようとしてしまいがちです。
中小企業の場合、管理職は実務を抱えています。
多くを管理しようとすると、すぐに限界がきてしまいます。
だから多くを管理しようとさせてはいけません。
そもそも管理されたいという人はいません。
誰しも自由でありたいし、自分の意思にもとづいて行動したいのです。
「管理は必要最小限」という管理の原則を、研修等を通じてしっかりと身につけさせなければなりません。

(2)「経営者の心象」を理解させる

中小企業の場合、経営者との距離が近く、管理職は経営者と一体になって業務にあたらねばなりません。
経営者と管理者が一体化していれば、社内の一体化も強固なものになります。
しかし一体化していないと、会社としての一体化は揺らいだものになります。
経営者と管理職の関係は、その社内における人間関係の原像といえます。
両者の関係がしっかりとすれば、社内の全ての関係も良好なものとなります。
企業活動の生産性が向上し、業績も良くなります。
管理職が経営者と一体化するためには、管理職が「経営者の心象を理解すること」がポイントです。
経営者とは想いに強い人です。想いに強い人とは心の状態が高いレベルにある人です。
経営者を正しく理解するためには、管理職自身も心の状態を高めなければなりません。
管理職には、経営者の想いやその心の状態を理解し、共感するための知識やスキルの習得が必要不可欠です。

(3)仕組みだけに頼らない「人を動かす基本」を身につけさせる

中小企業の場合には、自動的に動くような仕組みは、ほんの一部しかありません。
自動的に動かないから、管理職がその「人間的影響力の中で人を動かす」ということが必要になります。
人は指示されたからといって、必ずしもそのとおりに動く存在ではありません。
「人間とはどのような特性を持った存在なのか」ということを理解しておかないと、人を動かすことはできません。
人間には、自主性や創造性があります。
指示されたことに対して、自主的に動くように仕向けていく力が必要です。
管理職として、人間性を理解・尊重し、自らの人間的影響力を高めていくためには、「人を動かす基本」を身につけさせる教育が必要です。

4、推奨カリキュラムの例

ここまで中小企業の管理職研修のポイントをお伝えしましたが、実際にどういう内容が良いのかについてご紹介します。例えば、多くの企業に活用いただいている管理職員研修がこちらです。

タイムスケジュール 研修項目・内容
第1講座 10:00~10:50 【講義+全体ワーク】
~リーダーの役割とコミュニケーション~
・リーダーとは何をする人なのか?
・コミュニケーションの本質を理解・体得しよう!
第2講座 11:00~12:00 【個人ワーク+講義】
~リーダーシップは自己変革から~
・命令・指示だけでは動かない!動かし方にはコツがある
・言っても動かない、変わらない部下の指導法
・激しさではなく厳しさ!厳しさを求めるために必要なもの
第3講座 12:40~13:20 【講義】
~目標達成へと信念を持って導く~
・部下に厳しいことが言えないのは何故なのか?
・皆にいい顔はできない!判断基準はどこに置くのか?
・部下にやる気を出させるには褒めるより自己実現のサポート
第4講座 13:20~13:50 【講義】
~リーダーシップとフォロワーシップ ~
・トップ一人が孤軍奮闘しても組織の一体化には限界がある
・トップがリーダーシップを発揮しやすい環境を整えるには?
・トップの想いや会社方針を全員に徹底するには?
第5講座 14:00~14:40 【講義+個人ワーク】
~業績向上と人財育成~
・究極の客志向とは何か? 会社に利益をもたらすもの
・若手社員即戦力化・中堅社員人財化のキーワード
・頑張リズムではなく、成果を出せる人・組織を創るには?
第6講座 14:50~15:50 【講義+個人ワーク】
~部下との関わり方~
・批判から入ると指導にならない! 指導の入り方とは?
・部下の成長を促すもの
・単なる管理者ではなくリーダー(導く人)であれ!
第7講座 16:00~16:30 【講義】
~目標設定と意思決定法~
・後から不平不満が出ぬよう最初に目標をはっきり示す
・問題の先送りや不決断に陥らないための意思決定法
・意思決定の本質とは?

5、まとめ

会社が管理職を育成することは、組織全体の成長を図る上で非常に重要です。
大手企業に比べて、中小企業は管理職への育成環境や管理職研修のノウハウが整っていない会社も少なくありません。
しかし、管理職研修を行うことで、スキルや知識だけでなく、管理者の意識を根本的に変えることができます。さらに管理職が積極的に部下との連携をとることで、仕事がしやすい環境つくりや良い上下関係が期待できます。

自社での管理職研修のノウハウがない場合は、委託会社にお任せする手段もあります。
船井総合研究所では、管理職研修に関するセミナーやコラムを提供しております。興味を持たれた方は、是非お気軽にお問い合わせください。また、下記に管理職研修に関する無料のノウハウレポートも合わせてご参考ください。

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