変化する新入社員の傾向を予測する

変化する新入社員の傾向を予測する

今年の新入社員は「●●型社員」

今年の新入社員の傾向を知り、早めの教育準備を!

公益社団法人 日本生産性本部によりますと平成28年度 新入社員は、「ドローン型」と言われています。

ドローン型とは
姿勢を自動制御する昨日が進歩したため、特別な専門家でなくても扱え、広く普及したが、その飛行は風にあおられるといささか心もとなく見えるときがある。今度の普及や定着を考えると、さらなる技術革新(本人のスキルアップ)が必要だ。
東京オリンピックを迎えるころには、情報収集、映像制作、警備、輸送など様々な場面で活躍が見込まれる。
転換期にある社会の中で、世界を広く俯瞰できるように高く飛び立ってほしい。一方、使用者(上司や先輩)の操縦ミスや使用方法の誤りによって、機体を傷つけてしまったり、紛失の離職の恐れもある。
また多くのものは充電式なので、長時間の酷使には耐えられない。
夜間飛行の禁止や目視できる範囲で操縦しなければならないルールもあるため、当然のことながらルールを守った適用や一定の技量(ワークライフバランスへの配慮や適性の見極め)も要求される。

アンケート結果から見受けられる傾向と予測

また、アンケート結果より過去最高となっている項目は、
・これからの社会人生活が不安 52.4%
・残業が少なく、自分の時間が持てる職場がよい 74.7%
・年功序列での昇格を望む割合  42.3%
・良心に反する手段で進めるように指示された仕事であっても従う 45.2%

過去最低を更新している項目としては、
・自分の能力を試す  12.4%
・社会のために役立ちたい  9.3%
・人並以上に働くよりは、人並で十分が昨年度よりさらに増加 58.3%

その他の項目をみると
・デートか残業か? では「残業」76.9%「デート」22.6%で「仕事」を優先傾向ではあるが、ここ数年ではデート派の%が上がってきている。
・会社の選択理由は「能力・個性を活かせる」がトップ。
・仕事が面白いからという理由は5年連続で減少
・女性の昇進を目指す傾向は、課長、~主任クラスが増え、30.8であるが、役職につきたくない、どうでもいいという結果が29.6%とどちらも増加しており、二極化傾向が見受けられます。

教育、育成のポイント

このような調査、アンケート分析を見ながらここ1~2年の新入社員をみておりますと、まじめであり、任された仕事をきちんとこなす。
しかし、チャレンジや無理してでも仕事を楽しみたいというよりは、安定安全志向は、年々強くなっていると感じます。

チームワークを重視しますが、アットホームな環境を望み、上司と部下の関係というよりは、個別にマメに丁寧に接して欲しい傾向が伺えます。
個々を尊重したうえで成り立つような助け合う精神でのチームワークをイメージしており、何もできない自分であっても立派な大人として対応をしてほしいと望みます。
何かのひとつの目的に向かって一致団結していくような切磋琢磨する関係は苦手の傾向があり、ルールや自分に与えられている範囲を教えられるまで受け身で待つ状態も多い傾向が見受けられます。

男性的な俺についてこいタイプの上司や、雰囲気をみて動けることを望む、厳しい指導力で対応する上司には年々、ついていけない傾向が高まっています。

このような傾向より、新入社員には、判断力をつけるための考え方、その背景、理由をつたえ、企業内での求められる行動や職場でのルールを早く身につけさせるようにしておくことです。
周囲の役に立ちたい欲求はあり、自分の職場内での居場所を見つけるためにも自分のパーソナリティを組織内に認めてもらい、スキルを具体的に教えてもらいたいと望んでいます。組織、企業の理念やイメージにそった人材になれるように早期育成が効果的です。
また、愛社精神をもってもらえるように、他者からの評価を多くもらえるような行動トレーニングを早めに実施していき、安心できる教育制度を整えていくことが望ましいでしょう。