朝礼を最大限に活用する方法

朝礼を最大限に活用する方法

自社の朝礼のやり方は大丈夫?

皆様の会社ではどのような朝礼をされているでしょうか?
皆様の会社ではなぜ朝礼をするのでしょうか?

そもそも朝礼をやっていないという会社もあるでしょう。

住宅不動産業界の多くの会社では、理念の唱和・売上や契約等の数値状況の共有の内容で朝礼をされている場合が多いです。

しかし、まず欠かせないのが朝礼を行う目的です。

朝礼は昔からやっているからとか、大抵の会社で取り組んでいるからといった理由で毎日朝礼を行っていても上手くいきません。社員からすると、「時間の無駄だな」、「早く業務に取り掛かりたいな」といった気持ちが生じてしまいます。

このような状況だと、朝礼をすることが返って帰属意識の離反を招く恐れがあります。

社長を始め全社員が朝礼を行う理由を把握し、主体的に参加する場にしていかなければ強い組織を作ることはできません。

しっかりとした朝礼を作るポイント

ある会社では、今まで朝礼を行っていませんでした。
毎朝、同じような時間に出社してそれぞれ仕事に取り掛かるといった日常でした。

こちらの会社が朝礼を始めた目的は3つあります。

①理念浸透を強化する

②お客様状況を全社員で把握する

③時間のメリハリを付ける

①についてですが、素晴らしい理念を持っていても社員に浸透させるのはそう簡単なことではありません。どの会社でもそうですが、社員からすると理念や行動指針はどうしても自分ごととして捉え辛いため落とし込みに苦労します。

②についてですが、従業員数が数十名および機能別組織(営業・設計で部署が分かれている)、多店舗化している場合によく起こりますが、他の状況をよく分かっていない場合があります。

③についてですが、就業時間を9時と決めていても9時過ぎに出社する社員がいたり、全員で社内の掃除をやろうと決めていても真面目に行う社員とそうでない社員と差が出るという問題があります。

朝礼を活用した組織活性の方法

①の理念浸透を強化するためには、理念の唱和だけでは難しいでしょう。書かれた文字を念仏のように唱えることになりかねません。
そうならないためにも理念を自分ごととして考えてもらうために、理念に沿った自分の事例を整理して発表してもらうようにしました。
例えば、「お客様主義」とあっても、自分が今までに取った行動でお客様主義だった話をしてもらいます。
そうすると自分でまとめている時にも自分で理念を意識しながら整理するので、頭に入りやすいのです。

②の情報共有ですが、お客様の来店予約状況、契約状況等を共有して全社員に把握してもらいます。
店頭にウェルカムボードで来店者のお名前を記載して出迎える会社も多いですが、全社員が把握している状況を作るのが望ましいでしょう。

③の時間のメリハリですが、朝礼という全社員が一同に会する場を設けることで遅れや・怠慢が日常化しない組織を作ります。朝礼を通して一日をスタートさせることで、時間管理もきちんとできるようになります。

つまり、朝礼一つでも活用の仕方で理念浸透も社員育成も可能となります。

皆様の会社でも朝礼の目的からきちんと設計してコンテンツを用意して定着して頂ければと思います。