離職率が高い物流業界にて定着率が確実に上がる方法

離職率が高い物流業界にて定着率が確実に上がる方法

■河内谷 庸高
物流ビジネスコンサルティングチーム チームリーダー チーフ経営コンサルタント

大阪府泉佐野市出身。
神戸大学経済学部経済学科卒。

貨物自動車運送事業を中心に、運送会社・物流会社の業績アップコンサルティングを展開。 DMやホームページ等の販促企画からマーケティング戦略の立案、新規事業参入等の提案を行っている。近年はドライバー採用・定着・育成をメインテーマに活動している。

【地域一番物流企業のつくり方】入社式で定着率アップ

先日、弊社で開催したドライバー採用セミナーで、清水運輸グループの清水社長にご講演いただきました。この3年間で車両台数1.5倍、社員数3倍と、破竹の勢いで業績を伸ばされていますが、同社では採用強化と同時に、定着率向上の取り組みも様々実践されています。

その施策の一つで、「毎月入社式を実施するようになってから、定着率が向上した」とおっしゃっていました。

一般的にドライバー職や倉庫作業職であれば、入社してすぐに現場へ配属されることが多いかと思います。営業所が多い場合は、入社して3か月経っても、まだ社長を直接見たこともないということもあるでしょう。
そこで同社では毎月、前月に入社した社員を集めて入社式を開催し、会社の方針を直接伝えています。社長のことを知ってもらうことで、仲間意識・帰属意識を高められています。入社式の流れは次のとおりです。

(1)社長挨拶
(2)社是・社訓の説明
(3)会社の歴史説明
(4)グループ企業紹介
(5)新入社員自己紹介
(6)記念撮影・記念品贈呈
(7)座学研修

さらに、入社式の様子をブログやSNSなどで、情報発信することで、社外からもしっかりした会社だと感じてもらえ、相乗効果があるそうです。

また、入社式の効果としては、「同期ができる」ということも大きいでしょう。前述のとおり、物流業界の場合、入社後すぐに現場へ入ることが多いため、他のドライバーとの交流や仲間意識が薄くなってしまいがちです。そして結果として、社内で仲の良い人が少なく、相談する人がいないため、辛いことが起こると簡単に辞めてしまいます。そこで、入社式を通じて同期という横のつながりを作るというのは有効でしょう。

特に複数拠点がある企業の場合は、入社式の実施をお勧めします。