人事に任せるのは実は大変?どのように新入社員研修を実施していますか?

人事に任せるのは実は大変?どのように新入社員研修を実施していますか?

効果が高い新入社員研修の実施方法

今回は、「新入社員研修の実施方法」について、

①段取りの仕方
②講師の選び方
③環境の選び方
の3つのポイントについて解説します。

①段取りの仕方

まずは、新入社員研修の実施に向けて段取りをしますが、その時点で一番大事なことは「研修のゴール」を設定することです。
このゴールが間違っていると、
・本来教えるべきことを研修で教えていない
・本来教えなくても良いことまで研修で教えている
といった状況になります。

研修を通して新入社員にどのような状態になってほしいのか、具体的に設定しましょう。
この設定は、決して人事だけで考えられるものではありません。
是非、経営陣が人事と一緒に組み立ててみて下さい。

ゴールの設定が終わったら、次はそのゴールを達成するために
・研修プログラムの設計
・研修期間の検討
を実施してみてください。

②講師の選び方

続いて講師の選び方です。
「新入社員研修だから人事が講師を担当して1時間ほど経営者が話せばいいかな?」と安易に考えることは危険です。

新入社員が入社してくる4月は採用活動の真っただ中です。
人事が1年で一番忙しい時期と言っても過言ではありません。

さらに、研修は
・活躍している人材
・モデル人材
・業界や業種の理解がある
社員に講師を任せると効果が高まります。

「活躍している」というのは文字通りですが、実際にその仕事において活躍している、成果を挙げている方に講師をお願いするのが第1条件となります。

その活躍している社員が、
・なぜ、活躍しているのか
・活躍するために必要な考え方(マインド)は何か
・今日から何を実践したらよいのか

これらについて話していただくのが効果的です。

「モデル人材」は1つめの「活躍している」と多少似ていますが、ただ活躍していても後輩に興味のない方やこういった取り組みに消極的な方ではなく、積極的に取り組む方にお願いするのが良いでしょう。そういった方は、社内でも評判の良い社員かと思いますので、ただ活躍しているだけでは足りないということを意識しておきましょう。

最後に、「業界や業種の理解がある」と書きました。
これは、新卒社員の視野を広げることを目的としています。

新卒1年目は、入社した会社が最初の会社であり、「うちだけが〇〇」とか「他の会社は〇〇」といった発想に陥りがちです。そのため、最初の段階で業界全体の考え方やより広い視野で見れるようにすることも研修では重要になります。

③環境の選び方

研修には考えるべき受講者の環境がいくつかあります。
その中でも重要なのが、
座学中心 × ワークや実務中心
社内研修 × 外部研修
Eラーニング × 対面研修
の3つの環境です。
これらはどちらが正解というわけではありませんが、①のゴールに合わせて検討が必要です。

まず1つ目の「座学中心」か「ワークや実務中心」ですが、
社会人になったばかりの新入社員には座学“だけ”の研修は効果が低くなります
どうしても集中力が切れてしまうからです。

座学が悪いわけではありませんが、指導内容が変わるタイミングでぜひ振り返りのワークなどを挟んでみてください。

2つ目の「社内研修」か「外部研修」ですが、
新入社員の研修に力を入れている企業はどちらも実施しているケースが多いです。
社内研修でなければ指導できない会社や先輩の素晴らしさ、実務スキルの知識、社外に出てみないと知れない知識や出会えない同業他社の仲間。
それぞれに大きなメリットがあります。

3つ目の「eラーニング」か「対面研修」ですが、
最近はeラーニングで動画を見ながら受講する研修も増えてきています。
ですが、録画したビデオを視聴しているだけですので、研修の質が良いとは言えません。
一方で複数拠点あり、新入社員が集まるのが困難な場合などは非常に効率的に研修が進められます。

また、対面研修はeラーニングと比較すれば研修の質が高まりますが、新入社員と講師を同時に同じ場所に集める必要があります。

最近では両方のメリットを取り入れた、録画ではなく現在進行形で行っている研修を配信するオンライン研修なども取り入れられています。

 

ここまで、「研修の実施方法」をお送りしましたが、

「やり方は分かったが、実際に自分たちだけで考えるのが難しい」
「今から準備するのでは間に合わない」
「外部研修もぜひ取り入れてみたい」
などと感じて下さった会社様はぜひこちらの研修にご参加させてください。

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おかげさまで、毎年多くの企業様にご参加いただき、リピートしてくださる企業様も年々増えています。
実際に研修にご参加された参加企業様からの声をご紹介させていただきます。

1.経営者の声


<原文ママ>
船井さんの新人研修にはお世話になっており、研修後に弊社の新人が記入した振り返りシートを読むのが毎年の楽しみとなっております。
船井さんには変わらず、これから社会人としての活躍するための心構え、マインドセットを引き続きお願いしたいです。

研修の最後には、振り返りの時間を設けており、そこで記入したシートは経営者の方に送付させていただいています。そのため、新卒社員も真剣に研修に参加しますし、それが経営者にも伝わるようになっています。

2.参加者の声

(原文ママ)
社会人としての基礎・基本が網羅されていて、学ぶことが多かったです。以前に学校で学んだことがあるけれど中々実践できない点や(特に敬語など)言い慣れないものが多いですが、1つずつクリアしていきたいと思いました。目標にも記入しましたが、今日学んだことを全て素直に受け入れ人前で完璧に振るまうことのできる社会人・社員になりたいです。

自分の今出来ないことや苦手なことに気付き、それに向けて努力していく方が大勢いらっしゃいます。そのためには、この方も書いている通り「素直」に受け入れることが重要になります。

3.参加者のその後

(原文ママ)
半年前と比べて少しでも成長できたことを感じられた。
今回のセミナーを踏まえてこれから自分に何ができるか考えると共に学んだことをアウトプットできるようにする。

毎年新入社員研修のおよそ半年後には、フォロー研修という形で、成長の確認や改めてマインドセットを行っており、こちらも毎年多くの方に参加していただいています。
その方たちを見ていると、社内で成果を挙げている方や、すでに先輩より活躍している方も中にはいます。

さらに、新入社員研修で出会った他社の仲間と連絡を数年に渡り取り合っているという話もよく耳にします。

質の高い学び、刺激し合える仲間との出会いによって、良いスタートダッシュを切ることが入社後の成長において重要なことだとわかります。