人事評価制度の本当の目的とは何か?
皆さま、こんにちは。船井総合研究所の井上智弘です。
私は人事評価制度のご支援を中心に働きがいのある会社づくりのお手伝いを行っております。
今回は人事評価制度とは何かをご説明させていただき、
皆様の社員の方々がやりがいを持って働くようになるきっかけになればと考えています。
評価制度の導入事例については下記の記事もご参考ください。
◆【事例付き】評価制度で業績を上げる5つのステップ
人事評価制度とは?
人事評価制度とは、“人材育成の仕組み”です。
人事評価と聞くと、給与や賞与を決める査定のツールという印象が強いかと思います。
その役割もありますが、それは人事評価が果たせる役割のひとつでしかありません。
人事評価制度を導入することで、人の成長を通じて、
組織・会社を成長させることが本来の目的になります。
ではなぜ、人の成長が重要なのでしょうか。
それは、人こそが会社において最も重要な経営資源だからです。
会社の経営資源には”ヒト・モノ・金・情報”があるといわれています。
その中でもヒトが重要な理由として、
経営資源である
「モノを作る」、
「モノを販売して利益を生む」、
「仕事に必要な情報を集めて発信する」など
経営資源に関わる行為を行うのがヒトであるからです。
また、”モノ・金・情報”の価値は一定ですが、
“ヒト”の価値はやる気や能力、感情などによって大きく上がります。
そのため、多くの社員のやる気や能力、感情を引き上げて仕事への
やりがいを持ってもらうように成長させることが重要になります。
そうすることで、同じ目的を持った”ヒト”の集合体である
組織・会社も成長し業績へとつながっていきます。
やりがいを高める3つのポイント
では、どのようにしてヒト(社員)のやりがいを高めれば良いのでしょうか。
それは、能力に応じた仕事や役割を与えることと、適正な評価を行うことです。
そのために人事評価制度が必要になってきます。
ポイントを3つです。
①社員の能力や成績に応じて求める役割(キャリア)を明確にする
②会社が社員にやってほしいこと(仕事)明確にする
③社員ひとりひとりの頑張りを公平公正に見える化し、それに報いる
3つのポイントそれぞれを具体的にご説明します。
①社員の能力や成績に応じて求める役割(キャリア)を明確にする
会社の将来ビジョンに合わせて多様なキャリアを会社が作ります。
「何ができれば職位や役職が上がるのか」
「その職位や役職ではどのような仕事が求められるのか」
これらを明確にすることで、社員は自分の将来をイメージできて
やりがいをもって働くことができます。
②会社が社員にやってほしいこと(仕事)明確にする
下記の行動において会社がやってほしいことを評価項目として作成します。
『仕事に関する行動』
『組織の一員としての行動』
『管理職としての行動』
その際、どのような考えかたでどのような行動をとれば会社の業績が上がり、
自分の評価が上がるのかを明示します。
そうすることで社員は自分の役割や責任の中で、
どのような考えやスキルを身につける必要があるのかイメージできて、
自主的に行動するようになります。
③社員ひとりひとりの頑張りを公平公正に見える化し、それに報いる
社員の仕事の頑張りを全社員共有の評価項目・評価シートで見える化し、
公平公正な結果を給与に反映します。
また非金銭的報酬も重要になります。
それは、社員が頑張った結果を、面談を通して承認することです。
認められることは社員の働く動機付け(モチベーション)のひとつです。
まとめ
日頃の仕事に対する取組みへの感謝と承認、
次の成長に向けたアドバイスを具体的な行動プランとともに伝えることが重要です。
以上のポイントを踏まえて人事評価制度を構築し運用していくことが、
社員のやりがいを高めて成長させていくことになります。
人事評価制度を導入し、人材育成の仕組みを通して
皆様の社員がやりがいをもって仕事に取り組むことを願っております。
人事評価制度構築でご不明な点がありましたらお気軽にご相談下さい。
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