〈完全攻略版〉高卒採用の極意 採用戦略から採用方法までを解説

〈完全攻略版〉高卒採用の極意 採用戦略から採用方法までを解説

〈完全攻略版〉高卒採用の極意 採用戦略から採用方法までを解説

こちらのコラムでは、多くの地方企業様が関心を寄せられているであろう「高卒採用」について解説します。

・今まで高卒採用に取り組んでいたが自社に合った学生を採用できていない。
・採用できてもすぐに離職してしまう。
・改めて高卒採用の全体スケジュール、どうすれば採用活動を成功させられるのかを知りたい。
・高卒に興味はあるが情報が少なく何から取り組んでいいのかわからない。

上記の悩みを経営者様、人事採用担当者様にご覧いただきたい内容で、以下のポイントに絞って解説いたします。

・高卒採用の全体像~年間スケジュール
・優秀な人財を惹きつける求人の作成方法
・学校訪問のアポイント~職場見学会成功のコツ

目次

1.人事/採用担当者様が抑えておきたい高卒採用の年間スケジュール

2.ターゲット校の選定方法について

3.優秀な学生を惹きつける求人作成~学校訪問のポイント

4.学生や先生を惹きつける求人作成のポイント

5.学校訪問時のポイント~準備物~

6.選考活動の準備物から見極め成功のポイント

7.まとめ(高卒採用の準備チェックリスト)

 

人事/採用担当者様が抑えておきたい高卒採用の年間スケジュール

まず、高卒採用の年間スケジュールについては、地域や年度で多少の違いはありますが
基本的に下記図のスケジュールで活動が行われます。

6月よりハローワークの求人受付が始まりますので、
必ず6月中に求人を作成しハローワークからの許可がおりた求人を
7月から各学校に提出します。

求人をどこの学校に提出するのかは6月の中旬までには確定させ、
出来れば6月中、遅くても7月の中旬までには1~2度訪問をして、
コネクションを作っておく事が重要です。

必ず抑えておきたいポイントとしては、
高校生は基本的に最大で2社しか就活で受けることが出来ないという事です。
9月の入社試験で学生を落としてしまうと学校からの印象も良くありませんし、
高校生としても大事な機会が一度失われてしまう事になります。

ですので、会社説明会や職場見学会を実施する事で自社の理解促進はもちろん、
学生の適性を把握し、
9月の入社試験に来る学生は基本的に採用すると言うスタンスで
採用活動を進める事がきわめて重要になって来ます。

スケジュールを整理すると、
人事担当者様がご担当いただく事は主に下記の4点になります。
①求人をハローワークに提出し許可を貰ったものを7月から学校に提出する
②8月下旬までに会社説明会、職場見学会を行う
③9月の入社試験(面接等)を企画する
④採用から入社までの間に行う研修や保護者説明会(mustではない)の企画

 

 

ターゲット校の選定方法について

採用の年間スケジュールが理解出来たところで、
まず最初に疑問を持たれる方が多いのが、
「どこの学校をターゲットにすればいいの」という事です。

今まで接点が合った学校を中心に、
以下の条件でターゲットになる学校を検討していきましょう。
目安としては最終的に5~10校ほどに絞っていくと良いです。

条件1.自社の近隣エリアの学校である(同一県、近隣県)
条件2.偏差値が40~60の学校で、高卒で就職する学生が毎年10~20名以上は存在している
条件3.専門科がある学校である(建築学科や調理学科等)
条件4.自社に就職実績がある学校

条件1~2は必須、条件3~4は該当すると採用出来る確率が上昇します。

 

優秀な学生を惹きつける求人作成~学校訪問のポイント

求人票提出の具体的な流れと記入項目

先ほどの年間スケジュールで求人提出の流れについて説明しましたが、

再度具体的に求人票提出のステップと記入が必要な項目を解説します。

ステップについては、6月よりハローワークで高卒求人の説明会(コロナで説明会は実施せず求人フォーマットのみ配布している地域もあり)にて求人票フォーマットを受け取ります。

参加出来なかった場合でも6月中であれば入手できるケースが多いです。

その後、7月の頭までにハローワークから受理印をもらい、各高校に提出します。

記入が必要な項目については下記の通りです。

学生や先生を惹きつける求人作成のポイント

学生や先生に自社の魅力を伝える上で、最も大きな要素を占めるのが求人票の内容です。
求人を作成する上で抑えておきたいポイントは下記の5点になります。

①どんな仕事内容をするのか、どんな人が向いているのか、仕事をする上でのやりがい、将来性の4点を明記する
②同業他社ではなくなぜ自社が良いのか
③地域に貢献したいという学生が増えてきているので「地域密着」という言葉を盛り込む
④求人票の枠いっぱいに記述する事で、採用に対する熱意を魅せる
⑤配属先や職種は学生と相談の元、適性を見て判断する旨を記載する

 

学校訪問時のポイント~準備物~

学校訪問をする上で最初に重要になってくるのが、訪問のタイミングです。
近年は一校につき年間200近くの求人票が届いていると言われているので、
他社に埋もれないように最低3回は訪問すると良いです。
タイミングとしては下記の3回になります。
1回目は求人提出前の挨拶、二回目は求人提出のお願い、
三回目は次年度に繋げるためにも内定時の挨拶です。

次に、訪問者の選定も重要です。経営者や幹部クラスの方と各学校出身の社員の二人で訪問する事が理想的ですが、難しい場合は採用担当者と採用したい職種に従事している方の二人で訪問しましょう。

学校訪問時の持ち物としては、求人票(必須)、採用用のパンフレットや動画(あると尚可)がありますが、プラスして、訪問前に事前に準備しておくと良い事項を下記にまとめました。

☐どのような学生が欲しいのか、どんな学生が向いているのか(性格や部活等)
☐端的に、会社の魅力は何か?
☐何名採用するのか?新卒の離職率は?(離職率はあまりよくない場合は伝えなくても可)
☐訪問管理シートを作成して、誰がいつ訪問したか、感触はどうだったかを記載

選考活動の準備物から見極め成功のポイント

最後に、高卒採用の選考の流れに沿って、必要な準備物や選考方法について解説します。

選考前

9月の上旬から学生からの応募書類が届きます。高卒採用の場合は自社のエントリーシートではなく、「全国高等学校統一用紙」という履歴書が送られてきます。

学校からの身上書、調査書、写真も送られてきますので、リストを作成し漏れのないように管理しましょう。
選考中
選考の方法は大きく5つあります。
①書類選考
②筆記試験
③適性検査
④作文
⑤面接試験

今回は多くの企業が行う機会が多い、面接試験について実施方法や評価基準について説明します。
まず、面接試験で評価をすべき点は、受験者の性格、意欲、熱意、能力、知識、態度などの面です。

これらの要素から将来自社で活躍出来る人材か否かを判断します。判断はどうしても属人性が出やすいので、下記がポイントになります。

☐面接方法が適切であるか(所要時間や実施形態)
☐評価基準が明確である
☐面接官が適任である
☐適当な質問である

質問内容や評価基準については、自社の欲しい人物像に沿った内容が好ましいですが、

多くの企業様で実施しております面接質問、評価シートがございますので、興味がある方は是非お問い合わせください!

まとめ(高卒採用の準備チェックリスト)

今回は高卒採用について網羅的に解説しました。
情報量が多かったと思いますので、最後に人事、採用担当者様の準備チェックリストを用意いたしました。こちらのコラムをいつでも見られる状態(ブックマークやURLを社内で共有)にして、準備に抜け漏れがないか都度確認頂けますと幸いです!

船井総研では、自社に合った学生を効率的に採用していくための戦略設計から実行までを一貫してサポートしております。採用コストを抑えて、自社文化を高卒社員に浸透させていくための仕組み作りに興味がありましたら、是非お気軽にご相談ください!

☐高卒採用の目標人数を確定する
☐どの学校に求人を提出するかリストアップする
☐ターゲットの学校に訪問のアポイントを取り付ける
☐5~6月の期間にターゲットの学校に1~2回訪問する
☐求人票をハローワークに提出する
☐ハローワークの許可が下りた求人票を各学校に提出する
☐企業説明会、職場見学会の企画(スケジュール、実施内容)
☐入社試験の企画(スケジュール、選考内容の検討)
☐採用後の学校へのお礼状の作成
☐入社前保護者説明会の企画(必須ではないが成果は出やすい)
☐入社前の研修(あると尚可)