適切な人員配置の考え方
こんにちは。医療介護人材開発チームの森です。
医療・介護の中でも、私は歯科医院様をメインにコンサルティングさせていただいております。
全国に歯科医院数は約7万軒ありますが、規模の大小に関わらず「採用」の悩みは共通のものです。
普段のコンサルティングの現場で挙がってくる生の声をお伝えできればと思います。
採用のポイントがおさえられていない……
現在、歯科業界は歯科医師や歯科衛生士の「有資格者」だけでなく、歯科助手や受付などの「無資格者」までもが採用しにくい“採用難“の時代です。常に人手が不足し、既存のスタッフに負担がかかることで、さらに退職者が出る。そして、また、求人広告を出すが、全く反応がない……。
このような負のスパイラルに陥っている医院様を何軒も見てきました。
しかしながら、採用に関しての実際の取り組みを聞いていくと、「ハローワークに出している」、「グッピーに出している」、「求人専門サイトを作っている」など、単発の手法論の話で終わってしまっており、本当に必要なポイントを押さえられていないことが多いのです。
極端な話をすれば、採用で必要な取り組みが100あるとすれば、その内の10をやっているというレベルです。
「私の医院には何人が必要ですか?」
「深く考えなくても、とりあえず求人広告を出していれば採用できていた」。
このような夢のような時代は終わりました。「ありがたいことに患者様はたくさん来るんだけれど、それを診るスタッフがいない……」、実際に何度も現場で耳にする言葉です。
“いかに患者様に来ていただくか、そして、来ていただいた患者様を満足させられるか”を一番に考えていた時代から、“いかにスタッフに来ていただくか、そして、働いているスタッフの満足度をあげて長く働いてもらうか”の方が、採用難の時代には重要になってきます。
自院には何人のスタッフが必要なのか、余剰人員になっていないのか、「適切な人員配置」の基準を持つことが必要です。
まず、ひとつの目安にしていただきたいのは、ユニット1台あたりに有資格者(歯科医師、もしくは、歯科衛生士)を1名配置できているかどうかがポイントになってきます。
有資格者の比率が高いと人件費の圧迫が心配されるところですが、1億円以下の規模であれば25%以下(※役員報酬は除く)であれば問題はありません。
規模が大きくなれば、その分人件費もあがってきますが、自院の人件比率を何パーセントにおくのが理想なのか、人員計画を立てる際に考えていただきたい部分でもあります。
マネジメントも定量化する
自費率やリコール率、メンテナンス患者数などマーケティングに関わる数字は把握されている医院でも、採用のコストや人件費、研修費などのマネジメントの領域は皮算用でされている医院の方が多いです。
まず、採用に関わるコストを確認することで有効な媒体により集中して費用をかけることができますし、長く働き続けることを推奨していくためにも「定着率(離職率)」や「産休、育休の取得率や復帰率」などの数字は確実におさえておかれる方が良いです。
未来の成長計画に合わせて適切な人員配置をおこない、新しい採用の計画を立てていく……。
このような動きは大型の医院だけではなく、1億円を越されているのであれば、おさえていただきたい点になります。
「補充採用」ではなく、「計画採用」への移行を本気で考えていただきたいのです。
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採用の悩みはこれからも常につきまとう問題だと思います。
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