昭和型マネジメントから脱却しましょう!
若年層人材を辞めさせない!
こんにちは、人材マネジメントコンサルタントの隅屋です。
今回は、現在求められる若年層人材に向けたマネジメント手法についてお伝えいたします。
大手人材サービス会社の調査では、就業者数が2015年~2025年の10年間で183万人減。
一方で、新卒求人倍率は2017年3月卒で1.74倍と、
若年層人材の確保が非常に難しくなっています。
確保が難しいと言われる中でも、
厚生労働省の調査では、大卒3年以内の離職率は3割を超えるなど、
いわゆる七五三状況は続いている状況です。
このような状態においては、業績アップのために、
まずは若年層人材を辞めさせないことが何よりも重要になってきます。
若年層人材の特徴
若年層人材を定着させるためには、まず特徴を知ることが必要です。
若年層人材、すなわち現在の20代には、下記のような特徴があると言われています。
・自分から動き出せない
・注意されるとすぐめげる
・言われたことしかやらない
・責任ある仕事を任されることに不安を感じる
・自分の成長につながると思えないことはやらない
・情報にはとても強い
・貯蓄傾向にある
・メールで済ませる傾向がある
・指示待ち傾向が強い
・転職を挫折と考える
・失敗を極端に恐れ、間違いのない答えを求める
・楽して、綺麗に成果を上げたいと考えている
・年長者と話そうという意識がない
・上司との酒はきっぱり断る
・現実主義である
いわゆる「受け身」「安定志向」「ITに強い」というのが、若年層人材の特徴です。
マネジメントスタイルを昭和型から平成型に
特徴を抑えた上で、若年層人材(20代)を辞めさせない、
育成するために確認いただきたいことが、
自身のマネジメントスタイルを見直すことです。
すなわち「昭和型」から「平成型」に変えることです。
下記は昭和型マネジメントのチェックリストです。
それぞれの質問に〇・×でチェックをつけてみてください。
・部下は上司の背中を見て育つものだと考えている
・部下に仕事を依頼する際、「目的」や「やり方」を伝えてない
・「気合」や「根性」という精神論を示す言葉が好きである
・昔の苦労話やバブル時代の思い出話をするのが好きである
・部下を飲み会に誘ったら、部下は当然参加するものだと考えている
・上司からの急な仕事のお願いを、プライベートな理由で断るのは間違いだと考えている
・女性は採用しても、いずれは結婚、出産で退職するものだと考えている
・長時間働くことが心のどこかで美徳だと考えている
・転職でキャリアを形成するより、新卒で就職した会社で永く働くことの方が大切だと考えている
・部下を褒めることよりも、叱ることが多い
・20代のスタッフと接すると「これだからゆとりは」「これだから若い世代」はと考えることがある
・部下をマネジメントする際、自分自身の成功体験を話すことが多い
質問項目の半分以上(6個)にチェックが付く方は、
昭和型のマネジメントスタイルと言えます。
いかがでしたでしょうか。
ご自身の〇のチェックを一つでも多く減らすことが、
若年層人材の理解、円滑な育成に繋がります。
20代の部下、後輩を育成する方は是非、お役立ていただけますと幸いです。