コロナ時代のオンライン社員育成のポイント
新型コロナウィルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。
感染拡大が続く状況を鑑み、新型コロナウィルス感染症に関する当社対応としまして、コロナ禍の状況での経営についての情報提供をさせていただいております。皆様の会社経営、新型コロナウィルス感染対策の一助となれば幸いです。
目次
社員育成におけるコロナの影響
コロナウィルス感染症により、社員を集めることが難しくなり、会議や研修、コミュニケーションにおいて不便さを感じている方も多いのではないでしょうか。
また、社員育成が遅れている現状を、ただただ見送ってしまってはいませんか?
どうしようかとお考えの今、刻々と育成のスピードは遅れており、時間を浪費してしまっています。
特に、リモートワークなどを推進している企業においては、OJTによる教育ができておらず、急激な環境の変化の中で新入社員が置き去りになっているケースが多発しています。
それに、これまで教えてきたことも、これからの時代で成果が出るとは限りません。むしろ新しいスキルが必要になってきています。
これからの時代に必要なスキル
これからの時代に必要なスキルの一例をご紹介すると、
・PCスキルやオンラインコミュニケーションをするためのデジタル知識
・オンライン環境で営業をするためのコミュニケーションスキル
・出社していなくても自律して働き、結果を出す力
・プロセスが見えづらくなる中で、自分の成長を数字で表せる力
・細かく指示を貰わなくても、今自分が何をすべきかを考え、実行できる力
この様に、「デジタルコミュニケーション」と「社会人としての自律力」が非常に大事な環境になってきています。
残念ながら、これらのスキル教育をこれまでほとんどやってこなかった会社も非常に多く、中小企業の多くが何も手を付けられていないという状況を目の当たりにしています。
これらのスキルは今後のアフターコロナの世界を企業が生き抜くためには絶対的に必要なものです。
こうした状況だからこそ、育成を止めることなく、社員の育つ方向を変え、どんな環境でも結果を出せる人財を輩出する仕組みを作っていただきたいと思います。
更にこの育成の仕組み自体をオンライン化することも可能です。
むしろ、そのオンライン研修の実施を通じてオンライン化のスキルも向上する、というメリットすらあります。ただ、オンラインに対応した育成を行う場合、これまでの研修とはやり方を変えなくてはなりません。
実は船井総研では緊急事態宣言前後から新入社員の育成をフルオンラインに切り替えており、デジタルコミュニケーション、自律力を高めながら育成する仕組みを構築してきています。
下記、その中で培ったポイントも踏まえてご紹介します。
オンライン社員育成のポイント
1.研修時間は45分で必ず区切る(時間管理力向上)
人間の集中力は、15分周期だといわれています。長時間PCに向かうオンライン社員育成では何時間も集中することはできません。
10分程度の休憩をはさみながら、1講座45分間で実施します。
時間通りに進めることで、時間コントロール意識が高まり、だらだら仕事をすることもなくなります。
2.研修前に事前予習部分をつくる(インプットではなくアウトプット力を付ける)
ハーバード大学以上の難関校といわれるミネルバ大学をご存知でしょうか?
ミネルバ大学は校舎を持たず、全授業がオンラインで行われています。
そして、この授業は完全に予習型。授業は、予習してきた内容を発表したり、意見交換したりアウトプットする場として活用されています。
研修のすべての時間をアウトプットにしなくても、一部だけでも予習・宿題を設けることで、事前準備する力や期限通りに仕事を進める力が身に付きます。
3.オンライン対応した講座内容へと変更する(研修効果の効率化と最大化)
研修の時間を割いているものの、テキストなしで口頭説明だけやホワイトボードに書く職人技で研修をしている企業様もいらっしゃると思います。
しかし、この形式は視認性が悪く、時間が間延びしやすくなりオンライン社員育成には向きません。インプット・アウトプットの時間を明確に分けたテキストを事前に作成し、配布する必要があります。
今挙げたポイントは3つだけですが、ほかにもオンライン社員育成を実施するうえで細かなポイントが数多くあります。
各社大変な状況ではありますが、一人一人の人材の力を底上げし、自律した社員とすることで企業が生き残る、成長する道もまだまだ残されています。
コロナの終息が見えてきている中、再成長の道筋を創るための人材育成を一緒に進めていきましょう。
株式会社船井総合研究所