全く新しい発想で人材を採用する!
若い人材が採用できない
私がコンサルティングを行なっている物流業界では、人材不足が深刻化しており、業界の最重要課題となっております。
特に若者(20代)からの応募は皆無で、将来に向けて事業展開を考えていく際、不安を感じている経営者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。物流業界から若者が減っている理由としては、以下が考えられます。
・若者の車(トラック)離れ
・若者の思考が稼ぎたいというより休みがほしいという思考に変わってきている
・親や嫁による反対
今回のコラムでは、上記の理由に左右されない全く違った発想で、人材を採用している物流会社様の事例をご紹介いたします。
野球部を作って若者を採用??
静岡県にある物流企業Y社では、新卒採用の手法としてとてもユニークな施策を実施しました。それは、野球部を作って人材を採用するという手法です。Y社は、大学生をターゲットにして野球部を作り、自社で採用するという方法で2017年に25名の大卒新卒者を採用しました。物流業界の新卒採用者数では、異例の数字です。
では、なぜこれだけ人材を採用することができたのでしょうか。
Y社Y社長は、元々野球関係者の交友が多く「大学卒業後、野球をやりたくてもやれない子たちがたくさんいる」
という現実を知っていました。
その層(各大学)に向け、新球団の立上げDMを送ったところ、反響が大きく約50名の応募があったのです。
その後、選考を重ね25名の採用に至りました。 前述した若者が集まらない条件にあたる層をターゲットにせず、
夢を持っている若者をターゲットにして働くこと以外の魅力を与えたことがこの成果に繋がっていると考えております。
若者の大量入社により社内も活性化
25名の若者を採用できたことにより、社内もかなり活性化しているとY社長は、おっしゃっております。
特に野球を続けてきている体育会系なので、挨拶・礼儀がしっかりしており、社内の雰囲気もとても良くなっているとのことです。
この事例がどこにでも当てはまるということではありませんが、ターゲットを変えて、人材を採用するという考え方は、ヒントになると思いますので、ぜひ実践していただければと思います。