社労士事務所が取り組むべき採用戦略とは？

社労士事務所の採用事情

こんにちは！船井総合研究所の髙橋秀明です。

2017年も折り返しを迎えた時期となりましたが、今年度の採用状況はいかがでしょうか。
社労士事務所様の中には1月から4月までの期間で、しっかりと採用計画を立て、事務所の事業拡大に必要な人員確保に成功されたというお話が全国各地で上がってきております。

様々な社労士事務所様の採用事情をヒアリングしてみると次のような声が挙がってきます。
１．募集をしても応募が少なく、選ぶことができない
２．応募者の質が悪く、妥協して採用してしまう、または採用できない
３．結果として人手不足に陥り業務が回らなく、社員の残業が増えてしまう
４．採用しても定着せず、すぐに辞めてしまう

業績を上げるにしても人材戦略は非常に大切ですが、採用活動に苦戦している事務所様が多いですね。
今年も8月には社会保険労務士資格試験が控えておりますし、事務所のスタッフ強化という側面でも、秋の採用に向けて現状の採用活動を変えていく必要があるのではないでしょうか。

採用に成功している事務所が取り組んでいる4つのこと

採用活動がうまくいっている事務所様は次の4つのことを意識して採用活動に取り組まれています。

■ポイント１　川上を抑えた採用活動を計画する
採用活動でいい人材の採用は、川上である母集団形成の部分で決まりますので、求人を多くの方に見て頂く仕組みづくりが重要です。
ハローワークだけでなく、有料求人媒体やIndeedなどを活用して、母集団形成に力を入れている事務所は採用に苦労していません。

■ポイント２　「仕事好き」「事務所好き」「仲間好き」な人材を集める
いい人材の定義は事務所によって様々ですが、必ず重視すべき要素は「仕事好き」「事務所好き」「仲間好き」な人材かどうかという点です。
下記の３点を兼ね揃え、事務所の採用基準に合っている人材を採用するようにします。

１．心からやってみたい仕事と感じている。（仕事好き）
２．事務所に貢献したいと感じている。（事務所好き）
３．一緒に働きたい仲間がいる。（仲間好き）

■ポイント３　応募者への情報提供を徹底する
事務所のことを知ってもらえる「採用サイト」を作成し、情報の提供をしていきましょう。
最初は無関心であっても、興味を持ち、応募してくる人材が増えることで事務所としてもより多くの応募者の中から「いい人材」だけを採用できるようになります。

■ポイント４　事務所説明会を必ず実施する
応募後に必ず「事務所説明会」を開催します。代表だけでなく、実際に働いている社員にも参加して頂きます。
また、社員との座談会を実施し、お互いを知る機会を設けることで、一緒に働く仲間を知ることができます。
これにより、求人票やホームページだけでは知ることができない事務所・社員の良さを伝えます。

採用成功事例のご紹介

私のよく知る社労士事務所様では、上記の取組みを行うことで実際に採用活動に成功されています。
ある事務所様では3名の採用予定に対し、有料求人媒体、indeed、ハローワークといった3つの入り口から約2ヶ月程で170名以上の応募がありました。
選考活動でも、全ての方に説明会の案内を送り、参加された方は社労士業界の未経験者や経験者、社労士資格保持者など数多くの方にご参加頂けました。
最初は社労士の仕事に対して興味が少しだけだったにも関わらず、説明会・座談会を通じて興味を持って頂けたようです。
説明会後のアンケートではほとんどの方が選考を希望し、選考でも事前に業界の事を調べてきたり、業務に関する熱い思いをお話して下さるなど、これまでの採用活動では起こし頂けなかった層の方が多くなりました。

欲しい人材を集めるために、しっかりと計画を立てましょう

このように採用活動の仕組みや計画的な母集団形成の実施で、難しいと言われている社労士事務所の採用活動は大きく変えることが出来ます。
人が採れない、といって諦めるのではなく、戦略的に採用活動を行うことが、人材難と言われる時代でも人材に困らず継続的に業績アップを行うための突破口になることは間違いありません。

まずは、簡単にできる取り組みとして採用計画を見直し、欲しい人材に対してどのような求人を作成すればいいかを考え直して頂ければと思います。
そして、何より仕事を探している求職者目線に立った採用活動を実施していくことが、社労士事務所が生き残るために必要なことではないでしょうか。

採用に困っているという事務所様はぜひ一度成功している事例に触れ、取り入れられることがあればどんどん導入して頂ければと思います。
また、船井総研では社労士事務所様の採用に関してもサポートさせていただいております。
実際にうちの事務所で何からやればいいかわからない。
現状の採用活動を変えて、いい人材の採用に繋げたい。
などのような課題をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談頂ければ幸いです。
定期的に社労士事務所様向けの勉強会も実施しておりますので、興味のある方はまず下記より無料相談のお問い合わせをお願い致します。

【社労士事務所経営研究会　無料相談問い合わせ】
https://www.funaisoken.ne.jp/mt/samurai271_syaroushi/inquiry.html