【船井総研予測！】2024年の「新卒採用」市場のポイントとは？傾向・動向・トレンド・今後

いつも本Webサイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。株式会社船井総合研究所（船井総研）HRストラテジー支援部です。2024年の新卒採用市場の動向・トレンド・今後について解説しています。

2024年の新卒採用市場の現状

市場の現状としてはまず「採用メディアの多様化」と「学生の分散化」が挙げられます。

新卒採用に関する求人メディアは年々増加し、多岐にわたります。

採用メディアの増加と複数メディアを利用する企業の増加により、学生の企業への応募が分散傾向にあります。そうなると、企業１社あたり母集団人数が減ります。

一つのメディアだけを用いた採用活動は、例年と比較して母集団形成が非常に厳しくなることが予想されます。

新卒採用活動のルールと2023年の変更点

これまでは経団連によって、新卒採用は3月から情報解禁、6月から選考開始とルールが決まっていました。

しかし、中堅中小企業を中心に実態として3月以前から採用活動を行っており、ルールが形骸化していたのが実情です。

「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」に基づきますと、その採用活動ルールの形骸化に伴い、2023年では「汎用的能力・専門活用型」や「高度専門型」のインターンシップを実施していれば、正式に早期選考が可能というルールに変更されました。

大手企業が早期から学生を囲い込むことにより、中小～中堅企業の採用は難しくなることでしょう。

また、「三省合意」の影響により大手企業が早期選考に参入早期から動き出さないと採用がより難しくなることが予想されます。

新卒採用市場の予測

今後は採用活動を早期から開始する企業が増加傾向になる可能性が高いです。

また学生が就職活動を開始するタイミングに関しても年々早期化していることが、内閣府が発表している「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」に掲載されているデータからも分かります。

具体的に見てみますと、4～6月時に初めてインターンに参加する学生は年々増加しており、1月～3月に参加する学生は年々減少傾向にあることが分かります。

2024年以降は、この推移がより顕著になることが見込まれます。

新卒採用：大卒人数の減少における影響

総務省統計局が発表しているデータによると、2022年までは少子化の影響で20代の人口が減少していた一方、大学進学率が年々増加していたため大学生数に大きな変化はありませんでした。

しかし、2022年をピークに大学進学率が高止まりのため、大学生数の減少が見込まれています。

「採用活動の早期化による競合の増加×大学生数の減少×採用企業数の増加」

という構造により、2024年は2023年よりも採用が難しくなりますし、これから「毎年」採用難易度は上がることが容易に予想できます。それにおける対策が急務となります。

2024年以降「新卒採用」では何をすべきか？

中小企業における新卒採用では、実施すべき内容が下記４点あります。

①採用コンセプトや採用メッセージを最大限活用する採用活動を行う
⇒学生のニーズを満たす企業の強みを“魅力的に”伝えることが大切です。特に中小企業は大手企業と比べて知名度が低い場合もありますが、中小企業・自社ならではの魅力やこだわり、成長性などを伝えることで、新卒社員に魅力を感じてもらうことが可能になります。自社の強みや独自性を伝えることで、就活生とのマッチングを図ることが重要となります。

②時代に適応した採用計画を作成する
⇒コロナ禍の採用計画（移行率）をそのまま踏襲するのではなく、新時代に合わせてアップデートした計画を立てる

③採用の早期化に適応する
⇒早期に採用活動を開始し、採用活動を継続する体制を整える

④学生数が集まることを前提とした“先の見えない”母集団形成をやめる
⇒適切な媒体選定や投資を行い、計画的な母集団形成を行う

他社と比較して圧倒的優位に立てる『尖ったポイント』を一つ探し出し、一目で企業の強みが分かる採用コンセプトを打ち出して採用活動を行うようにすることが大切です。

その他にも、中・長期的な育成プランを提示することが重要です。

大手企業と比べて人材育成制度や福利厚生などの面で、資源が限られているかもしれません。その中でも自社の成長とともに、社員も成長できる環境をいかに示すことができるかが求められます。新卒社員が入社後に将来を見据えたキャリアパスや教育・研修プログラムを提供し、成長の機会を提供することで、優秀な人材の定着につなげられる可能性が高くなります。

2024年版「新卒採用」時流予測レポートがリリース！

船井総研HRストラテジー支援部では、2024年の「新卒採用」の成功に向けた「2024年時流予測レポート：新卒採用」がすべての業種向けでリリース中です。

毎年爆発的な人気を誇る資料となっております。まだダウンロードされていない方は、この機会にぜひダウンロードの上ご覧くださいませ。

レポートの内容

2023年の新卒採用の動向と、2024年以降取るべき対策についてまとめました。
三省合意による選考ルールの変更・2022年問題などの2023年の新卒採用市場の変化を要約し、それを踏まえて今後企業がとらなくてはならない採用戦略について網羅的にまとめた資料になります。
同時に新卒採用において激動の2023年を乗り越え、成果を出した企業様の事例も掲載しております。

このような方におすすめ

今年の新卒採用の動向と時流を知りたい経営者様・人事担当者様
新卒採用でここ数年、成果が出ていない経営者様・人事担当者様
新卒採用に成功した企業の事例を知りたい経営者様・人事担当者様

目次
1、新卒採用市場の現状
2、2024年 新卒採用市場の予測
3、2024年 実施いただきたいこと
4、具体的な取組み
5、成功事例
6、まとめ

また船井総研HRストラテジー支援部では、新卒採用の課題解決に向けた個別相談サービスのお申し込みを無料で承っております。

初めての方もこの機会にぜひ下記画像をクリック・タップの上、詳細をご確認の上、お申し込みください。