【事例】保育士採用最前線!「新型コロナの影響と0円で17名保育士採用実現した最新SNS採用事例」
皆様こんにちは。
船井総研のHR支援部の大庭です。
保育園・こども園を経営されている皆様が等しく悩まれいてる
「保育士の採用」に関してのテーマで今回は2本立て執筆いたします。
今回は連続する2本のコラムの1つ目のコラムになります。
目次
新型コロナウィルスの影響による有効求人倍率に関して
新型コロナウイルスの影響により全国的に有効求人倍率の低下傾向にあります。
厚労省が公開している「一般職業紹介状況」を参考にすると、
具体的に全業種では令和2年度5月度は1.10倍まで減少しました。
保育士の有効求人倍率もそれに比例し、
ピーク時は3.86倍程度まで上昇致しましたが
新型コロナ後の令和2年度5度は2.18倍まで減少しております。
それでも、全業種と比較すると採用難の現状は続いております。
解決策は潜在保育士に
保育士採用の根本的な原因は
保育士資格取得者数と実際に保育士として働いている保育就業者の乖離にあります。
厚労省の保育士の現状とこれからの取り組みを見ると、
保育士登録者数は約154万人、従事者数は約59万人であり、
保育士資格を持ち登録されているが、社会福祉施設等で従事していない者は
なんと95万人程度となっており
実際に保育士として働いている人数よりも
潜在保育士数の方が多い状況です。
つまり、保育士不足の打開策は企業の潜在保育士を活用していくことが鍵となってくる。
その上で大事になってくるポイントが
”採用マーケティング”という考え方になります。
これは、採用にマーケティング視点を取り入れ、
ターゲットとなる潜在保育士の保育園で働くうえでのニーズを踏まえて、
自園の強みを磨きこみ、適切な手法で伝えるという一連のプロセスのことです。
潜在保育士の保育園で働くうえでの課題
まず抑えるべき潜在保育士の働くうえでの課題(=ニーズ)です。
令和元年度に発行された、
「指定保育士養成施設卒業者の内定先等に関する調査研究」
という新卒保育士向けの調査では
「園の保育理念・方針や保育内容が自分に合っている」、
「職場の人間関係がよい」、「保育環境が充実している」、
「給与が適切である」、「休暇が保障されている」
ということが右から上位にあげられております。
また、一度保育士として就業した方が再就職する場合の希望条件は
「通勤時間」、「勤務日数」、「勤務時間」、「給与等」、「雇用形態(パート・非常勤採用)」などが右から上位にあげられております。
そして、潜在保育士に対するアンケートとして、
働くうえでの課題に対して解決されれば保育業界に務めたいかのアンケートに関しては、
「希望する63.6%」という半数以上の潜在保育士が意欲を示していることが伺えます。
つまるところ、保育士という職種の仕事内容ややりがいは感じているものの
就労環境面に対する課題が阻害しているということがわかります。
経営者はこれらのデータを踏まえて自社の強みを先鋭化させて
保育士に対してアプローチする必要があります。
保育士に対する採用手法に関して
こちらも令和元年度に発行された「指定保育士養成施設卒業者の内定先等に関する調査研究」によると、
保育士養成校における学生の保育職就職向けた活動援助の内容は以下の様になっています。
これまで主流だった「所属学校にある求人票及び就職資料の閲覧 」の他に、
「インターネットによる園の情報収集有無 」が73.6%と
かなりの比率を占めており採用マーケティングによる
重要度が増していることがわかります。
WEBを使用した採用マーケティングによる成功事例
踏まえてWEBを活用した採用マーケティングを実践し、
成功している企業様も多数でてきております。
東京都杉並区の社会福祉法人風の森様は、
年間の採用人数34名のうち17名は一切費用を使わず
自社採用サイトとSNS経由で採用の成功を収めております。
選ばれる園づくりとしての就労環境は
「年間休日125日(有給含まず)」
「残業時間0時間」
「毎日の休憩時間1時間」
と働きやすい職場環境を整備しております。
また、それを経営者である野上美希氏が
保育理念や自社の魅力をSNSを通じて
積極的に情報発信をしており、
その考え方に共感した保育士さんからのSNS経由での応募は
後を絶ちません。
他にも自社のWEBメディアを主体とした採用活動を進めている企業による採用成功は増えてきており、
今後は採用力においては費用をかけずとも
応募が多数する企業と費用をかけても集まらない企業の2極化が
より顕著に進んでいくことが予想されます。
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