人材採用難の時代こそ新卒採用しましょう！　～離職率10％以下で出店を続けている飲食企業と取組み～

中小企業が新卒採用を行うメリット

近年の人材を取り巻く環境

皆様、こんにちは。
船井総研 フードビジネス支援部 外食フード採用チームの田井（タイ）です。

皆様ご存知の通り、日本では全国的に、人口減少・業界の成熟化という外部環境の中、
外食産業においても人材採用に苦戦している企業様が多いです。
遡ってみると、２０１４年に有効求人倍率は１倍を超えました。
有効求人倍率とは「求職者数と求人企業数のバランス」を表した数字で、１倍を超えると
求職者側が有利な状況になります。
有効求人倍率の上昇は中長期的なトレンドでして、直近では全国平均１．４１倍にまで上昇しています。
この流れは今後も高確率で持続することが予想されますので、パートアルバイトも含めた
新規の人材採用は今後ますます難しくなってくると思われます。

特に外食企業については、２０１３年ごろから長時間労働などでネガティブなイメージが
強まっているので求職者からは不人気な状況が続いています。

持続的に成長する外食企業の特徴

私が全国のご支援先をうかがっている中で、厳しい採用環境の中でも、

★年商が４年で５倍になった焼肉企業様　離職率8％（過去3年）

★年商３億円で全社の営業利益１８％の居酒屋企業様　離職率0％（過去6年）

★年商１３億円で年間平均３店舗出店しているラーメン企業様　離職率11％（過去3年）
などがあります。

こういった企業様は例外なく、若い人材が活躍しています。
社員の平均年齢は、どちらも２０歳代と若く、取り組みの特徴としては･･･

『新卒採用を継続していること』
『高校生・大学生のアルバイトが年間２名以上は社員希望すること』
『店舗スタッフの社員比率が高いこと』
『経営計画発表会をパートアルバイトまで招き実施していること』

などが挙げられます

新卒採用成功のポイント

上記で取り上げた企業様が、自社で仕掛けている採用は、
高卒・大卒といった新卒採用が中心です。
今回は新卒採用について詳しく記載いたします。

成功のポイントとしては、下記をご参考にして頂けますと幸いです。

◎高卒採用について

・経費ではなく、手数と時間を割いている

・社長自ら近隣の学校訪問を実施している

・学校のスケジュールを把握し、年に３回は挨拶周り・会社説明を実施している

・採用パンフレットだけでなく、採用特設ホームページ・社内報（元から外部への広報を意識したもの）・オリジナルの求人票などを持参している

・毎年継続して実施することで、学校の就職課の先生の信用を得ている
　⇒学校側のイベントにも招待されるようになり、ゲスト講演を実施し、更に紹介が加速する

◎大卒採用について

・将来の幹部候補の採用のための投資と捉え、手数と人員だけでなく、予算も多く割いている。一人当たり採用コスト、４０万円が目安。

・社長直下の採用チームを結成している

・就職活動のスケジュールを把握し、自社の内定倍率（何名面接中何名採用するか？）から逆算し、合同説明会を中心とした採用活動をしている

・働き方として、現場だけでなく、企画などを担っていく経営幹部候補という打ち出しである
⇒現場兼任のメニュー開発チームを編成するなど、打ち出しと実態が一致している

・毎年継続して実施することで、先輩後輩の関係ができている。また、既存社員も新卒の受け入れに慣れている

新卒採用の１番の目的は？

新卒採用をすることで、風通しの良い風土形成が進みます。
新卒採用を進めると、若い人材が増え、先輩社員も年が近いことで、ホンネでコミュニ
ケーションが取りやすくなります。

また、会議などを通じて店舗間の交流も促進され、組織のボトムアップも進み
『自立型社員』が増えて行きます。
さらに、社長が会社説明会を現場社員と一緒に実施することを通じて、会社の強みが整理
され『理念浸透』も進みます。

持続的成長を実現していく企業様にはぜひ、
『新卒採用』に取組まれることをお勧めいたします。

今回は、高卒採用・大卒採用別で無料ダウンロード資料としてご用意しました。

「 これからの組織を作る 大卒採用戦略 」
⇒ http://f.msgs.jp/r/ctest.do?1fbSg_1_3l6_oxx
「 人の成長と共に業績が上がる 高卒採用戦略 」
⇒ http://f.msgs.jp/r/ctest.do?1fbSh_1_3l6_oxx

是非ご一読頂き、明日からの経営にお役立てください。

フードビジネス支援部
外食フード採用チーム
チームリーダー
田井 哲弥