歯科業界の合同就職説明会で他院を圧倒する方法

歯科業界の合同就職説明会で他院を圧倒する方法

こんにちは。医療介護人材開発チームの坂下です。
歯科医院を担当させていただき、主に有資格者の採用コンサルティングをさせていただいております。

コンサルティングの中で大切にしている考えは『採用』は“人を採る”ことではなく、
採用→教育→評価→定着といった人材開発における一連の流れを、
院内の仕組みとして構築し、業績UPに貢献することです。
そのためには、手法やツールだけではなく、スタッフ全員で採用を行うための仕組みを作り、
組織の体質から変えることを大切にしています。

本コラムでは、歯科業界の採用手段として根付き始めた『合同就職説明会』について、
「小規模医院でも良い人材を獲得できた成功事例」についてお伝えさせていただきます。

今が最大のチャンス!歯科業界にも遂にきた合同就職説明会!

本コラムをご覧になられている方には、合同就職説明会が“当たり前”の業種もあるかと思います。

歯科業界でも、2014年頃から「歯科医師」や「歯科衛生士」といった有資格者向けの
合同就職説明会が開催されはじめ、今では大都市圏を中心に年間30会場程度で開催されております。

歯科大学や衛生士学校との連携から徐々に参加者数も増加し、大阪・名古屋・福岡などでは100名程度、東京会場では200名程度の参加者が見込まれる、歯科業界では大規模な採用媒体となっております。
※集客数は、時期や会場により大きく左右されます。

そこで、今回のテーマは合同就職説明会における
『小規模医院(1.5億円以下)の立ち回り方』
についてお話させていただきます。

合同就職説明会に参加されておられる医院をみると、

歯科業界では有名な全国展開されておられる医院さんや
1医院でユニット10台以上売上3億円以上の医院さんなど
錚々たる顔ぶれが揃ってらっしゃいます。

そんな中、
「うちのような小規模医院がでても見向きもされないのではないか・・・」
と不安に思い、二の足を踏まれる医院さまも多いのではないでしょうか。

また、夏休みに開催される合同就職説明会におきましては、
歯科医師、歯科衛生士ともに学生の参加が多く予想されますので、
新卒採用を取り組む予定(余裕)のない医院さまには不向きかもしれません。

その上で、ご参加を検討されている小規模医院はどのように立ち回ればよいのか。

合同説明会の場で、まともに戦っては大規模医院さんには勝てません。

ポイントは“差別化による集客”です。
つまり大規模歯科医院が行わないことを一転突破で行う戦略です。

その考え方について、事例を交えてご説明させていただきます。

小規模医院が勝つための差別化戦略

小規模医院が勝つために、大事な考えは“まともに戦わない”ことです。

大規模な医院には、給与や福利厚生といった条件面、教育制度や設備など、あらゆる面で勝ち目は薄いです。
また、採用専門のスタッフ部門があるなど、人数的にも余裕があり入念に準備をされてきます。

なので、そういった医院と競うのではなく、あきらめることも重要です。

その上で、なにをすればよいのか、下記にまとめさせていただきます。

《小規模医院が勝つための差別化戦略》

1、ターゲットを絞る

大規模医院がいる中で、普通の募集をかけても、条件面で包み込まれます。
逆に言うと、大規模医院の場合は、満遍なく対象にしている場合が多くあります。

準備に入念な時間と人員や予算がかけられるのであれば別ですが、
なかなか小規模医院さんだと難しい部分があります。

まずは歯科医師なのか歯科衛生士なのか、即戦力の経験者が必要か、新卒としてじっくり働いてほしいのか
多くは求めずにターゲットを絞りこみましょう。

2、一転突破の条件を作る

大規模医院には、その多くが医療法人であり条件面が優れています。

・社保完備
・教育制度が充実
・予防が充実
・マイクロやCTなど機材が充実
・講習会費用は医院全額負担
・産休育休制度あり

このようなキーワードは当たり前です。

もちろん小規模医院としても、このあたりは整備していきたいですが、
その上で、目立つための条件を作らないと勝てません。

例えば、少し極端なものもありますが、

・ママさんには17時までの時短正社員制度
・地域活性化手当て《首都圏からの移住者は寮と引越し費用全額負担》
・がんばりに応じた院内通貨で、おやつの販売
・脱メタボ!ジム会費全額医院負担
・院長の奥様手作りお弁当で昼食代無料

繰り返しになりますが、上記はあくまで差別化するための手法であり、
ど真ん中の部分の導入を進めることは必須条件です。

最小規模の医院で見学希望者16名!(歯科医師9名、歯科衛生士7名)

多少誇張表現がありますが、合同説明会の場合には、
“目立つこと”(ブースに興味をもってもらうこと)が最重要です。

そのためにも、

・ターゲットを絞り
・キャッチーな条件をつくり
・効果的にPRする

ことが重要となります。

実際に、船井総研のクライアントでも上記を徹底した結果、参加医院15医院の中で際小規模にも関わらず、
来場者数60名のうち、見学希望が16名という結果を残すこととなり、
そのうち2017年卒の歯科衛生士を1名を採用することになりました。

新卒の歯科衛生士さんの場合は、

大きな歯科医院で、先輩がたくさんいる環境で切磋琢磨するよりも、
小規模医院で、確実に自分が担当を持たせてもらえることを望む。

といった傾向も強くなっています。
※ただし、社保完備などの条件がある場合に限る

これは、小規模医院さんにもチャンスが十分にあるといえます。

まだ歯科業界における合同就職説明会は導入期~成長期です。

競合の数も多くない今、思い切って参加してみることで、
先行者メリットを勝ち取ることも十分にありえます。

ぜひとも、本コラムを参考に、まずは“参加してみる”ことから始めてみてはいかがでしょうか?

歯科業界に特化した専門コンサルタントが無料相談実施中

“採用の悩みはこれからも常につきまとう問題だと思います。
日々、全国の歯科医院様で採用の課題を解決しておりますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
初回は無料で対応いたします。詳細は下記に記載しております。

≪無料経営相談 実施中≫
日々の医院経営にお悩みを抱えている方や組織のマンネリ化が進んでしまい
スタッフのモチベーションが低くなってしまったといった院長先生のお悩みを
船井総研の歯科コンサルタントが貴院に足を運び院長先生、一人一人に合わせたプランを提案いたします。

無料経営相談のご依頼は下記のURLから進んでください!
https://www.funaisoken.ne.jp/mt/funai-dental/inquiry.html