【社内教育・研修成功の3要素】意味のある研修、していますか?

【社内教育・研修成功の3要素】意味のある研修、していますか?

教育・研修の効果をアップさせる運営の3つの秘訣

今まで2回にわたってお伝えしてきた新卒・若手社員の教育・研修について、
「より効果が期待できる体制」について紹介させていただきます。

前回までのコラムはこちらからご確認ください

1回目:「現場任せの社員教育の落とし穴」についてのコラムはこちら
2回目:「成功事例紹介、成果が出る新入社員教育・研修」についてのコラムはこちら

今回は、社内教育・研修をする際の3つのポイントと題して

①研修ルールの設定・定着
②ワーク中心
③社内の内製化

の3つのパターンでお伝えします。

①研修ルールの設定・定着

社内教育、特に座学による研修を行う際に、内容にこだわった結果、研修の進め方や構成に注力して
いないというケースがあります。
しかし、伝えたい内容をより効果的にするためには、事前に研修ルールを設け、マインドセットする
必要があります。

例えば、超積極的参加!

超積極的参加とは、研修に参加する際に「必ず挙手」して「発表」するということを意味しています。

「最近の若手社員は主体性が足りない」
「今年の新卒社員はやる気が感じられない」
「自分から考えて行動できる社員が少ない」
こんなことを思ったことはありませんか?

これらは業界問わずによく聞かれることではありますが、こういった現場での悩みの解決のきっかけ
となるのが、超積極的参加でのスタイルです。

研修の中で、投げかけられた質問に対して参加者全員が挙手し、発表します。
挙手して発表するためには、当然研修内容をしっかりと聞き常に考えていないといけません。

そのため、参加者はより研修内容を理解しようとしますし、それは研修の中だけでなく現場での仕事や
会議時にも効果が期待
できます。

②ワーク中心

従来の研修と言えば、学校の授業のように座学中心で「講師」が「生徒」に一方的に講話をする
スタイルが主流でした。
しかし、これは多くの参加者にとって効果が期待できない可能性が高いです。
言うまでもなく、一方的な講話スタイルは聞き手側(参加者)の集中力が切れやすく、
「早く終わってほしい研修」になります。

なので、参加者自身が自ら考え、参加者同士で議論や発表することに振り切った研修スタイルを
お勧めします。
参加者自身が考えて、楽しみながら取り組むことで主体的に参加できるように設計するのです。

(実際の研修におけるワークの様子です)

研修全体で少なくとも60%以上はワーク型にすることで、集中力を保たせた状態で取り組ませることが
できます。

③社内の内製化

そして、新卒・若手社員の教育・研修は、中長期的な目線でいけば内製化することが理想です。
また、その際の講師は昨年の研修参加者から選出するとより効果的です。

参加者は受講して終わり、ではなく、翌年は自身が講師となって後輩の指導を行う。
それが社内の伝統・文化になると、会社全体で「先輩が後輩に教える」風土が生まれていきます。

また講師側も参加者の時以上に内容の理解や、伝え方を磨きこむ機会になり、研修時以上に成長の
機会となります。

さらに、こういった新卒・若手社員の教育の内製化が進み、それが継続して行われていくと、
採用段階での差別化要素にも発展します。
自社で先輩社員が後輩社員に対して教育し、若手社員が主体的に働ける文化がある会社づくりをして
いくと、その価値観にあった学生に選ばれやすくなり、採用でも有利に働きます。

今回は、社内教育・研修での効果を最大化させるための3つの取り組みについて紹介させて
いただきました。
研修内容だけでなく、こういったポイントを踏まえてうえで自社に合ったスタイルの確立が
重要になっていきます。
それが、採用や企業の風土づくりにも直結するので、慎重に進めていく必要があります。

次回は、全4回のコラムの最終回になります。
テーマは、「社内での研修が定着・成長を劇的にアップさせること」について紹介させて
いただきます。