【研修の内製化が企業の成長を加速させる】今から始める教育体制の整備

【研修の内製化が企業の成長を加速させる】今から始める教育体制の整備

今年の取り組みが3年後の自社を変える!

<前回までのコラムはこちらから>
1回目:現場任せの社員教育の落とし穴
2回目:成功事例紹介、成果が出る新入社員教育・研修
3回目:社内教育・研修をする際の3つのポイント

4回目となる今回は、「社内での研修が定着・成長を劇的にアップさせる」について
紹介させていただきます。
その中でも特に、

①教育方針の策定
②教育の内製化・アカデミー設立
③アカデミーのブランド化

の3つのポイントについて解説します。

①教育方針の策定

そもそも教育・研修を何のために行うかを考える必要があります。
単純にスキルアップなのか、定着率アップなのか、今後の自社の幹部を輩出するためなのか・・・
これは企業の状況によってまちまちではありますが、今回は特に「将来の幹部候補」を輩出することにフォーカスを当てていきます。なぜなら、持続的に企業を成長させていくうえで、事業計画を実行する人財こそが重要であり、中でも幹部輩出の仕組み化が多くの企業で手付かずだからです。

「幹部候補がいなくて事業拡大ができない」
「幹部社員が幹部としての役割を果たしていない・理解していない」
「最近の新卒・若手社員は管理職になりたがらない、育たない」
こういった悩みはありませんか?

これらにはいくつかの要因があるかと思いますが、大前提に「明確なキャリアパス」がないというケースがあります。

1. 何をしたら管理職になれるのか
2. その管理職はどういうことが求められているのか
3. 管理職になることの魅力は何か

こういった内容を、人事制度に落とし込む必要があります。
教育と人事制度は密接にかかわっており、人事制度つまりその企業が求める人財像がないまま育成をしても、それはゴールがない船旅のようなものです。

研修はあくまでその企業が求める人財にレベルアップするための手段なので、最初の段階で人事制度やキャリアパスの明確化を進めましょう。

そして、研修の中で、自分は将来こういう仕事がしたい・こういう役職でこういった役割を果たしたい、だからこの研修で〇〇を身に着けたいというところまで落とし込めるように設計しましょう。

そのために、この研修ではこういったことを身に着けさせたい、この段階(時期)ではこれができるように(考えられるように)なってほしい・・・といった教育方針の策定が非常に重要です。

②教育の内製化・アカデミー設立

方針の策定後は、その教育が社内で開催(アカデミー設立)することが必要になります。アカデミーを立ち上げる際には、
1.ゴール設定
2. 参加対象者
3. 期間・スケジュール
4. 内容
5. 運営メンバー

これらを決定させる必要があります。
ゴールは先程の方針に沿ったものにします(例、3年後の店長候補の輩出など)。

参加対象者はゴールによって異なりますが、最初の取り組みとしては新卒1年目社員や若手の中途社員(入社1年目未満)が良いです。それは、内容を吸収してもらいやすい、実践してもらいやすい、先入観が少ない、先輩社員に比べると時間に余裕があるといった観点からです。

期間は、理想としては、入社4月~12月や、7月~3月といった形で長期的(継続的)な開催が望ましいです。単発だと、どうしても研修直後は良くなったが、そのあと元通りになるケースが多いためです。

内容も方針に沿ったものにするのが望ましいです。テキストやワークの内容がアカデミーの成功の重要な要素になるので、作りこむ必要があります。社内で作成が難しい場合、初年度は外部に委託するのも1つの手段です。開催に漕ぎつくようにしましょう。

最後に、運営メンバー。これは経営者をトップに、人事メンバーや活躍している若手社員に運営を任せるのが良いです。特に、次期管理職候補といった社員に運営してもらうことで、管理職になる準備期間を与えるのが効果的です。

③アカデミーのブランド化

最後に、このアカデミーが毎年開催されて社内の登竜門的な役割を担うことが重要です。
アカデミーを何年も開催している企業では、そういった教育姿勢が採用段階でも有利に働き、一生懸命働きたい学生やスキルアップしたい方がエントリーしてきます。

また、②でお伝えした運営メンバーを2年目以降は参加者に担当してもらうとブランド化がより加速します。参加者の中で優秀な方には次の年の運営に携わってもらい、今度は自分が講師側に回る仕組みです。その結果、入社1年だけの教育ではなく、2年目以降にも活かすことができ、また運営メンバーになることが更なるスキルアップになるので、参加者自身もそれを目指す風習ができます。

こうしたブランド化を進めていくことで、より自社らしい教育体制が整備されていきます。

①②③は一朝一夕にできるものではなく、また普段の業務を行いながら、進めていくのには時間と工数が多く必要になります。理想としては、教育担当の専任の社員を設けることです。もしくは外部に一部委託して軌道に乗せることも手段として良いです。

最後に、
採用、定着、戦力化、そして幹部輩出、これらがスムーズに進むことで事業計画をさらに加速させることができます。そのためには、人事面の取り組みが非常に重要になります。

当コラムでこれまでお伝えした
・現場任せの社員教育の落とし穴
・成功事例紹介、成果が出る新入社員教育・研修
・社内教育・研修をする際の3つのポイント
・社内での研修が定着・成長を劇的にアップさせること

これらは、採用後の定着・戦力化・幹部輩出に大きく影響を与える内容でした。

改めて、
コラム内で紹介した内容を実際に取組み成功した事例を知りたい方
自社の取り組みを見直したい方
定着・戦力化、幹部輩出までの取り組みを進めたい方
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2020年5月12日(火)

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