いまさら聞けない!賃金制度構築のポイント

いまさら聞けない!賃金制度構築のポイント

いつもご覧いただきありがとうございます。

早速ですが、経営者・幹部の皆様はこんな課題をお感じではないですか?
*社員の給与が適正かどうか不安を感じている
*社員の頑張りを給与へ反映できていないと感じている
*賃金制度改定を考えているが何から取り組めばいいのか分からない
このようなお悩みを持つ会社様に賃金制度構築のポイントをお伝えいたします。

10月から最低賃金も更新され、給与体系の見直しを行っている会社様もいらっしゃるのではないでしょうか?
給与はただ最低賃金に合わせて改定すればよいというわけではありません。
社員のスキルや努力、会社の業績に合わせて昇給することが必要です。

昇給の要素に勤続給・年齢給の要素しか組み込まれていないと、
・社員が自身の頑張りを評価されていないと感じる
・努力が給与に影響しないため、社員のモチベーションが低下する
・社員が給与面で将来に不安を感じる
このように、社員の離職にもつながりかねません。

急激に成長し続けている会社にとって、半年後、1年後も今の状況と全く同じということはありません。
また、業種・業界での給与トレンドも常に変化しています。
賃金は一度決めると変更しにくい制度ですので、社会や会社の変化に対応しつつ、社員の努力を反映できる制度を整えることが重要です。

社員の働きと会社や社会の状況に合わせて適正な賃金を支払うことで
・社員の努力を給与に反映することができ、社員のモチベーションアップにつながる
・社員が給与とキャリアを関連付けることができる
・投資や内部留保にも利益を割くことができ、会社の経営も安定する
このように、社員の定着率や生産性アップ、ひいては安定した会社経営にもつながります。

賃金制度はどうやってアップデートするのか?
①適切な人件費を考える
⇒適切な人件費の比率(労働分配率)は業種ごとに適正値が定められています。
②人件費(月給・賞与・福利厚生費など)の配分を検討する
⇒社員に支払う人件費の項目を一覧とし、それぞれの配分を検討しましょう。
※社会保険料など法律で支給額が決まっている項目もあります
③月給や賞与の賃金構成を検討する
④2~3年に一度制度を見直す
⇒社会の流れに応じて定期的に賃金制度を見直しましょう。
※最低賃金は毎年改定されます。最低賃金ギリギリの給与の場合は必ず確認してください。

今回は③月給や賞与の賃金構成を検討するについて、月給と賞与の賃金制度構築のポイントをお伝えしたいと思います。

月給適正化のポイント

月給は基本給と手当に分け、それぞれ適正な金額かどうかを考える必要があります。
月給に含まれる項目例として以下が挙げられます。
⇒基本給:年齢給、勤続給、職能給 など
⇒各種手当:役員手当、職責手当、残業手当 など
⇒福利厚生費:住宅手当、通勤手当、家族手当 など

特に基本給は月給に占める割合が大きく、社員の給与にも大きな影響を与えるため制度構築の際は適正値を検討することが求められます。

基本給では、年齢給や勤続給などの定期昇給を廃止し、評価による職能給による昇給制度を導入することをおすすめしています。

人事制度は「等級×評価×報酬」の3点セットで構築されています。そのため、給与は賃金制度だけで決定するのではなく、評価制度・等級制度と連動させることで価値を発揮します。
評価制度:定期的に社員の評価を実施し、自己の振り返りと将来への目標を設定する
等級制度:評価制度によって昇級(等級が上がること)・昇格(役職が上がること)が可能になる
賃金制度:評価結果や昇級・昇格によって賃金(月給や賞与)が変動する

会社の向かう方針を社員へ提示し、社員の努力やスキルを会社が認める制度が人事制度です。
制度構築の際も賃金制度のみで検討するのではなく、ぜひ評価や等級についても検討してください。

賞与適正化のポイント

社員へ支給する賞与額はどのように決定していますでしょうか?
賞与は成果に対して支給するものです。賞与支給のポイントは、業績ベースで支給総額を決定し、評価の結果に応じて社員別でも支給額を変更することです。

賞与確定の手順は以下の3つとなります。
①会社の実績・成果に応じて賞与原資を確定する
②評価や部門実績の掛け数を定める
③個別で賞与額の最終チェックを実施する

制度構築・改定は企業の実態に合った制度を構築するだけでは成功しません。
必ず従業員の理解・納得感が必要です。

制度構築後は従業員へ説明会を実施し、改定のポイントと賃金制度の基本的な考え方の浸透を図りましょう。社員への説明は一度だけではなく、制度運用開始前、開始後と複数回実施することで、人事制度が文化として会社に根付くことになります。

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今回のダウンロードコンテンツでは
・賃金制度の役割
・賃金制度設計のポイント
・月給を適正化させたい際に取り組むべきこと
・賞与適正化までの道のり
を簡潔にお伝えします。

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